小児への新型コロナワクチンについて

(現時点の院長の見解と方針を簡略化して記載。新しい情報次第で適宜更新します)

 

当院では考慮すべき基礎疾患のない小児に対して、現行の新型コロナワクチン(mRNAワクチン)を積極的には接種しません。不活化または組み換え蛋白ワクチンが使えるようになったら接種開始予定です。

新型コロナに対する現行のmRNA(メッセンジャーRNA)ワクチンは有効性が非常に高く短期的には安全性も許容範囲です。数年後には他の病原体に対してもこのタイプのワクチンが主流になっている可能性もあります。社会的メリットを考慮して院長を含め当院の職員およびその家族(年長者)は新型コロナワクチンを接種しています。しかし、mRNAワクチンは人類で初めて使用される新しいタイプのワクチンであり長期的な安全性は検証されていません。オタフク風邪やインフルエンザ、子宮頸がんなどに対する従来型ワクチン(生ワクチン、不活化ワクチン、組み換え蛋白ワクチン)でも想定外の副反応が起こることはありますが、mRNAワクチン(および今後導入されるDNAワクチン、ウイルスベクターワクチンなど)は一般的な副反応以外に非常に強力な免疫誘導メカニズムによる未知の副反応が懸念されます。

免疫が発達途中で未熟な幼小児では年長者と全く違うことが起きるかもしれません。

新型コロナもインフルエンザや他のウイルス感染(カゼ)と同様に小児でも重症化することはありますが、多くの場合は軽症で経過します。mRNAワクチンは感染防御に有効であることは間違いありませんが、現時点では子供のためというよりは主に社会的都合によるワクチンと考えます。

以上より当面の間、当院では現在国内治験中の不活化または組み換え蛋白ワクチンが使えるようになるまで考慮すべき基礎疾患の無い小児への新型コロナワクチン(mRNADNA・ベクターワクチン)接種を積極的には行いません。

 

ただし下記の条件を満たす511歳の小児に対する新型コロナワクチン接種は実施します。

(当院では12歳以上の小児、おとなの接種は行なっていません。)

A:当院に通院中で、日本小児科学会の掲げる

新型コロナウイルスワクチン接種にあたり考慮すべき小児の基礎疾患等に該当する場合。

【注意】気管支喘息は当てはまりません。当院通院中の方でコントロール不良の難治性喘息状態の方はおられません。

 B:当院に通院中で、家族内または利用する医療・福祉施設に重症化リスクの高い人(ワクチン未接種の高齢者、妊娠後期の妊婦、重篤な基礎疾患を有する人)がおられ、感染予防を行うことが困難である場合。

 

★上記AまたはBに当てはまり、接種を希望される方はこちらをクリック(申し込み方法の案内にリンクします)。→終了しました。

 

上記、A・Bに当てはまらないが、長期的安全性が不明であることを納得の上で家族的・社会的理由により接種を強く希望する保護者の子供さんには、5~6月以降に接種を開始する可能性もありますが、現時点で未定です。早急な接種を希望される方は、札幌市が公表予定の接種実施医療機関を参照してください。

 

札幌市からの案内こちらをご確認ください。

予防接種について
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